【8月22日 AFP】砂浜のデッキチェアでくつろぎながらオランダ名物のフライドポテトをつまみ、フランスワインやドイツビールで乾杯して欧州連合(EU)を離脱する英国との別れを惜しもう──オランダで、こんな「さよならパーティー」が企画されている。

【写真】ブレグジットは毛むくじゃらの怪物、オランダ政府が「公式キャラ」

 英国のEU離脱(ブレグジット、Brexit)期限の10月31日に予定されているこのイベントには、20日までに7000人以上がフェイスブック(Facebook)を通じて参加を申し込んだほか、約5万2000人が関心を示している。

 仕掛け人はメディア関係者のロン・トゥクーク(Ron Toekook)氏。アムステルダム近郊のウェイクアーンゼー(Wijk aan Zee)の海岸で、EU各国の名産品を楽しみながら英国にさようならを告げようという企画だ。

「わくわくはするけれど多分そう輝かしくはない冒険に繰り出す親友と、お別れする良い機会になると思う」とトゥクーク氏は20日、オランダ通信(ANP)の取材に語った。

「要望がたくさんあれば、バンドの生演奏も検討している。(第2次大戦中の英国でヒットした)『We'll Meet Again(また会いましょう)』を演奏したらどうかな」

 オランダの新鋭ボーイズグループ「ブリユニオンボーイズ(Breunion Boys)」のシングル曲「Britain Come Back(英国よ、帰ってきて)」も候補曲の一つだそうだ。

 英国とオランダは数世紀にわたり、文化、貿易、政治の各方面で密接な相互関係を築いてきた。現在も経済的な結び付きは強く絡み合っており、オランダは合意のないままの英EU離脱に備えて大々的に準備を進めている。(c)AFP