【8月22日 AFP】世界保健機関(WHO)は22日、飲料水に含まれるマイクロプラスチック(プラスチック微粒子)について、現状では人体に危険はないと発表した。ただし、将来的な潜在リスクに関してさらなる研究が必要だとしている。マイクロプラスチックの人体への影響に関するWHOの調査報告は、これが初めて。

 今回の調査では、水道水とボトル入り飲料水に含まれるマイクロプラスチックの影響に焦点を当てた。

 WHOのブルース・ゴードン(Bruce Gordon)水・公衆衛生担当調整官は、「世界中の飲料水利用者を安心させるメッセージだ。われわれの分析結果に基づけば、リスクは低い」と述べている。

 WHOによると、飲料水のマイクロプラスチック含有量に関するデータは現状では限られており、信頼できる研究も少ないため、リスク分析は困難だという。

 WHOは、マイクロプラスチックの健康への影響についてより詳細な評価を行うよう研究者に呼び掛けるとともに、プラスチック汚染対策の強化が環境保護と人体へのマイクロプラスチックの脅威軽減になると訴えている。(c)AFP