【8月22日 AFP】米フロリダ州に生息するネコ科動物のフロリダパンサーやボブキャット(アカオオヤマネコ)の間に、原因不明の神経障害によるとみられる歩行困難の症状が相次ぎ、野生保護当局が調査に乗り出している。

 これまでにフロリダパンサー1頭とボブキャット1頭に神経障害が確認されたほか、州内の生息地に設置された自動撮影カメラの映像から、程度に差はあるものの複数の個体に症状が出ていることが分かっている。

 フロリダ州魚類野生生物保護局(FWC)は、「影響の出ている個体は全て、後ろ脚に歩行異常や困難といった症状が見られる」と発表した。原因として、神経毒性の強い殺鼠(さっそ)剤などの毒物や、感染症、栄養失調など、さまざまな可能性を探っているという。

 FWC野生生物研究所のジル・マクレー(Gil McRae)所長は、現在のところ発症したフロリダパンサーやボブキャットは比較的少ないとした上で、「既に多くの病気や原因となり得る可能性が排除された。それでも、決定的な原因はまだ特定できていない」と述べている。(c)AFP