【8月22日 AFP】陸上競技の不正防止機関「アスレチックス・インテグリティ・ユニット(AIU)」は21日、第13回世界陸上大邱大会(13th IAAF World Championships in Athletics Daegu)の男子50キロ競歩で金メダルを獲得したセルゲイ・バクリン(Sergey Bakulin、ロシア)に対し、ドーピング違反があったとして8年間の資格停止処分を言い渡した。

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 バクリンのドーピング違反はこれが2度目。今回の処分期間は2027年までとなっており、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への異議申し立てが可能ではあるものの、選手キャリア終了の可能性もある。

 今回の決定は、バクリンの昨年4月から同6月の生体パスポートが異常を示したことを受けてのもの。

 現在32歳のバクリンは2015年1月、同様の違反があったとしてロシア反ドーピング機関(RUSADA)から3年2か月の資格停止処分を受けていた。この処分は国際陸上競技連盟(IAAF)の不服申し立てを受けて厳しくなり、結果的に第13回世界陸上での金メダルを剥奪された。

 国家ぐるみのドーピングを行ったとして、ロシア陸上競技連盟(RUSAF)が2015年11月に資格停止処分を科された中、中立選手としてリオデジャネイロ五輪などの国際大会出場を認められたロシア選手もいたが、バクリンには資格が与えられなかった。(c)AFP