【8月22日 AFP】ワールドラグビー(World Rugby)は21日、主催大会で性的中立のポリシーを採用するとし、今後は大会名に性別を明記しないと発表した。これにより2017年の女子ラグビーW杯(Women's Rugby World Cup 2017)が性別を冠した最後の大会となる。

 ワールドラグビーは、今回の決定について「主要競技連盟では初の試み」だとし、2021年にニュージーランドで開催される女子のW杯の大会名は、「女子」表記が削除されて「ラグビーW杯(Rugby World Cup 2021)」となると明かした。また、7人制ラグビーのW杯でも同様のポリシーが採用される。

 ワールドラグビーは「主要大会である15人制と7人制のW杯で、今後は大会名に性別を含めない。平等を促進し、各大会でブランドの一貫性を高める」とコメント文で記した。

「主要競技連盟では初の試みとして、2021年にニュージーランドで開催される女子ラグビーW杯から女子の表記を取り除き、ラグビーW杯として世界的に展開する」「目的は女子競技のイメージを高めると同時に、男子のみの競技や大会だという先入観や偏見を排除することにある。男子の大会では伝統的に性別を特定してこなかった」

 ワールドラグビーの女子諮問委員会でトップを務めるセルジュ・シモン(Serge Simon)氏は今回の決定を歓迎し、「この画期的な決定に興奮しているが、これは旅の始まりだ。われわれは女子のため、そして競技のために一体となって懸命に取り組んでいる」と述べた。

 ホッケーやサッカーなど他の競技のW杯では、大会名に「女子」がついたままとなっている。(c)AFP