【8月21日 AFP】米国務省は20日、台湾に最新型のF16戦闘機66機を80億ドル(約8500億円)で売却することを承認した。中国の反発は必至だ。

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 今回台湾に売却されるのは、米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)製のF16C/Dブロック70。マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、今回のF16売却について先週米議会に通知し、その後ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がゴーサインを出したと声明で明らかにした。

 米国防総省で海外への武器売却を監視する国防安全保障協力局(DSCA)は、今回のF16売却は、「地域の基本的な軍事バランスを変えるものではない」としている。

 しかし中国外務省の耿爽(Geng Shuang)副報道局長は19日、米国による台湾への武器売却は米中間の合意に違反する中国への重大な内政干渉だとして、今回のF16を含めた台湾への武器売却と米台湾間の軍事的接触を速やかに取りやめるよう求めていた。(c)AFP