【8月20日 AFP】ブルキナファソの軍参謀本部は、同国北部で19日、「武装テロリスト集団」による軍への「大規模な襲撃」があり、兵士十数人が死亡したと明らかにした。軍に対する襲撃としては、最悪の被害となる恐れがあるという。

 複数の治安筋によると、行方不明になっている兵士がおり、死者は20人を超える可能性がある。

 参謀本部は「早朝、スム(Soum)県クトゥグ(Koutougou)郡の分遣隊が、武装テロリスト集団による大規模な襲撃の標的となった」と発表した。さらに「この野蛮な襲撃に対し、大規模な航空・地上作戦が行われ、襲撃者数人を無力化した」と説明したが、詳細には触れなかった。

 ある治安筋はAFPに対し、襲撃犯は重火器を使用し、隊の駐屯地や機材の大部分を焼き払ったと述べた。

 ブルキナファソでは4年前に北部で始まったイスラム過激派の暴力が、東部のトーゴ、ベナンとの国境地域へと拡大。現在まで続いており、スム県のある北東部サヘル(Sahel)地方もその前線となっている。

 襲撃によるブルキナファソ軍の死者は、2016年12月にスム県ナスムブ(Nassoumbou)での12人が最多だった。(c)AFP/Armel Baily