【8月20日 AFP】女子サッカー米国代表の広報担当者は19日、男女間における平等な賃金を求めて同国サッカー連盟(USSF)を提訴している裁判の日程が、2020年5月5日に決まったと発表した。

 ロサンゼルス連邦地方裁判所はこの日、米女子代表選手団28人が平等な賃金と労働条件を求めて3月にUSSFを訴えていた性差別訴訟に関して、先日双方の調停が決裂したことを受けて裁判の日程を決定した。

 選手団の広報を務めるモリー・レビンソン(Molly Levinson)氏はコメント文を発表し、「裁判所によって迅速に日程が決まったことを喜んでいる。この裁判をもって、前進することを強く望んでいる」「2020年5月の裁判を心から楽しみにしている。選手たちは法廷で自分たちの意見を主張するだろう」と述べた。

「世界王者である選手たちが、当然の権利、すなわち、他ならぬ平等な賃金と労働条件を勝ち取ることを確信している」

 来年5月に決まった陪審裁判は、チームが東京五輪に向けて準備する最中に開かれることになるが、大会本番までに解決に至る可能性は残されている。

 この問題は先月のW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)でも大きな注目を浴びており、米国がオランダを下した決勝の試合後には、会場で「平等な賃金」というチャントが響き渡っていた。

 また米議会では、USSFが女子代表チームに「公正かつ公平な」賃金を支払うまで、米国・メキシコ・カナダの3か国共催が決定している男子の2026年W杯(World Cup)のための連邦政府の補助金を凍結するという法案を提示する動きも出ている。

 こうした中でこの問題に対する「解決策を見つける努力を続けている」と主張しているUSSFは先月、カルロス・コルデイロ(Carlos Cordeiro)会長が、最近の10年間における連盟からの補償金が男子よりも女子の方が上回っていることを示す数字を公表した。しかし、女子選手団はこの数字には米ナショナル・ウーマンズ・サッカーリーグ(NWSL)の給与が含まれているとして、内容はごまかしにすぎないと主張した。(c)AFP