【8月20日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は19日、年間最優秀ゴールに送られる「FIFAプスカシュ賞(FIFA's Ferenc Puskas Award)」の候補を発表し、リオネル・メッシ(Lionel Messi)やズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)ら計10選手の得点がノミネートされた。

 対象となったのは昨年7月16日から今年7月19日までに生まれたゴールで、候補の内訳は男子の得点が七つ、女子の得点が三つとなった。

 ノミネートはドイツ・ブンデスリーガ1部やスペイン1部リーグ、女子W杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)といった大舞台からだけではなく、女子サッカーの北アイルランドリーグで、クリフトンビル・レディース(Cliftonville Ladies)のビリー・シンプソン(Billie Simpson)が、観客がいない公営スタジアムと思われる場所で決めた驚きの一撃もあった。

 メッシはまだ同賞を受賞したことがないが、レアル・ベティス(Real Betis)戦で見せた繊細なループシュートで7度目のノミネートを飾り、米メジャーリーグサッカー(MLS)のロサンゼルス・ギャラクシー(Los Angeles Galaxy)に所属するイブラヒモビッチも、バレエのような動きから決めた鮮やかなゴールが候補に選ばれた。

 2009年に設立されたプスカシュ賞は、スペイン代表とハンガリー代表でプレーし、レアル・マドリード(Real Madrid)で活躍した伝説的選手フェレンツ・プスカシュ(Ferenc Puskas)氏にちなんで名付けられた。

 ファンはFIFAがノミネートした10候補の中から一つを選ぶことができ、一般投票は9月1日まで行われる。FIFAはその後、投票数が最も多かった三つの中から今年の受賞ゴールを選ぶ。

 女子選手で他に候補入りを果たしたのは、W杯フランス大会のニュージーランド戦で華麗なドリブルシュートを決めたカメルーンのアジャラ・ヌシュット(Ajara Nchout)と、女子の米国1部リーグでロングシュートを突き刺したユタ・ロイヤルズ(Utah Royals)のエイミー・ロドリゲス(Amy Rodriguez)だった。

 他には、バイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)との試合でルーレットフェイントからチップキックでゴールを決めたRBライプツィヒ(RB Leipzig)のマテウス・クーニャ(Matheus Cunha)、ナポリ(SSC Napoli)戦でバックヒールボレーを決めたサンプドリア(Sampdoria)のファビオ・クアリアレッラ(Fabio Quagliarella)、ラシン・クラブ(Racing Club)戦でFKを突き刺したリーベル・プレート(River Plate)のフアン・キンテロ(Juan Quintero)、マンチェスター・シティ(Manchester City)戦でボレーシュートをたたきこんだクリスタルパレス(Crystal Palace)のアンドロス・タウンゼンド(Andros Townsend)、フィレンツバロシュTC(Ferencvaros TC)との試合でオーバーヘッドキックを沈めたデブレツェニ(Debrecen VSC)のダニエル・ジョリ(Daniel Zsori)がノミネートされている。(c)AFP