【8月20日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は19日、フィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)がドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に1年間のレンタル移籍で加入したと発表した。年俸は850万ユーロ(約10億円)となっている。

 バルセロナは「この合意には、バイエルンが1億2000万ユーロ(約142億円)で買い取ることができるオプションが含まれる」と発表した。

 27歳のコウチーニョは2018年1月、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)からバルセロナに加入。移籍金は1億2000万ユーロで、ボーナスとしてさらに4000万ユーロ(約47億円)が支払われるかもしれない契約になっていた。

 加入の際には大歓迎されたコウチーニョだったが、バルセロナでは期待に沿う活躍を一切見せられなかった。

 コウチーニョは当初、ブラジル代表でプレーしている中盤での起用を試された。しかし、昨シーズンはエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督に3トップの一角として起用されると、このポジション変更はまったく奏功せず、リバプール時代のような好調ぶりはほとんど披露できなかった。

 不動のレギュラーではなかったものの、バルセロナで公式戦76試合に出場し21得点をマークしたコウチーニョは、ドイツ移籍をうれしく思うと語った。

 コウチーニョはバイエルンの公式サイトに「僕にとってこの移籍は新たな国と、欧州でも最も優れたクラブの一つでの新たな挑戦を意味する」とコメントした。「とても楽しみだ。バイエルンと同じような大きな野心を持っており、新しいチームメートと共にそれを成し遂げられると確信している」

 バイエルンではアリエン・ロッベン(Arjen Robben)氏とフランク・リベリ(Franck Ribery)の両ベテランが昨シーズン限りで退団しており、チームはコウチーニョの獲得により攻撃陣が強化されることを望んでいる。

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、「彼は創造性と傑出したテクニックを備えており、チームの攻撃力をすぐに強化するだろう」と述べた。(c)AFP