【8月19日 AFP】18日に行われた19-20ドイツ・ブンデスリーガ1部開幕戦で、クラブ史上初の1部の試合に臨んだウニオン・ベルリン(1. FC Union Berlin)のサポーターが、エナジードリンク企業が保有するRBライプツィヒ(RB Leipzig)への抗議として、15分間応援をしないという行動に出た。

 ホームのシュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライ(Stadion An der Alten Foersterei)で開幕戦を迎えたウニオンは、サポーターがキックオフからの15分にわたって沈黙を貫いた。

 これはエナジードリンク企業のレッドブル(Red Bull)が実質的に支配するライプツィヒの経営形態への抗議の意思表示。ドイツには、単独の株主やオーナーが過半数株式を取得してはならないことを定めた「50+1」ルールがあるが、ライプツィヒはこの原則を外れている数少ないクラブとされている。

 しかしチームの守護神で、この試合でも先発したラファウ・ギーキエヴィッチ(Rafal Gikiewicz)は、抗議は控えるよう12日にサポーターに呼びかけ、インスタグラム(Instagram)上に「君たちには好きなことをする権利があるが、ボイコットはチームの助けにはならない」「みんなが計画している最初の15分の応援ボイコットは、選手のためにはならない」と書き込んでいた。

 皮肉なことに、ウニオンはファンが応援を始めてからほんの1分弱で、マルセル・ハルステンベルク(Marcel Halstenberg)にゴールを奪われて失点。その後もマルセル・サビッツァー(Marcel Sabitzer)、ティモ・ヴェルナー(Timo Werner)、クリストファー・エンクンク(Christopher Nkunku)に次々にネットを揺らされたウニオンは、0-4の大敗で開幕戦を落とした。(c)AFP