【8月20日 CNS】上海で毎年開催される中国最大級のゲーム関連見本市「チャイナジョイ(ChinaJoy)」が発展を続けて十数年。今年のチャイナジョイで展示された4000を超えるゲームコンテンツのうち、国産ゲームは半数を超え、引き続き圧倒的多数を占めていた。そして今や「国産」と「中国カルチャー」は流行のキーワードになっており、舞台を世界にも広げようとしている。

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 中国のゲーム市場は成長を続け、ゲームのクオリティーも急速に高まっている。常に新しいコンテンツや娯楽を求めるゲームファンたちのニーズに応じて、国産ゲームのジャンルも多様化しており、国内外から高い評価を得ている。

 シンクタンクの中国音数協遊戯工委(GPC)と市場調査会社「IDC」が共同で発表した「2019年1~6月中国ゲーム産業リポート」によると、今年上半期(1~6月)の中国ゲーム市場の販売収入は1140億2000万元(約1兆7000億円)で、前年同期比で8.6%増、90億2000元(約1360億円)も増えた。今年6月現在で、中国のゲームユーザー数は6億4000万人を超え、前年比で5.9%増加した。

 オンラインゲーム大手の網易(NetEase)の王怡(Wang Yi)副総裁は「近年はゲーム業界と中国文化のつながりが増えつつある」と話す。中国の伝統、古典をゲームに取り入れることが人気の源になっており、その独特な魅力や深い文化的味わいがファンに驚きと喜びをもたらしている。多くの若者がそれぞれの楽しみ方で民族文化を楽しみ、理解を深めている。(c)CNS-銭江晩報/JCM/AFPBB News