【8月19日 AFP】アフリカ北西の大西洋に浮かぶスペイン・カナリア諸島(Canary Islands)のグランカナリア(Gran Canaria)島で、大規模な森林火災が発生し、約5000人が避難を余儀なくされた。当局が18日、発表した。鎮火までに数日を要する恐れがあると警告している。

 カナリア諸島自治州政府のアンヘル・ビクトル・トレス(Angel Victor Torres)首相によると、山岳地帯のクルスデテヘーダ(Cruz de Tejeda)に広がっている火災は、「極めて激しく」「不安定」だという。この山岳地帯は、息をのむような絶景で観光客に人気だ。

 現時点では死者の報告はない。

 消防隊員600人超と航空機14機が出動したが、強風と高温によって消火活動は難航している。

 19日には気温がさらに上昇するとみられ、当局は鎮火までに数日かかるとみている。

 この火災の数日前にも、グランカナリア島で別の森林火災が発生し、大勢が避難を余儀なくされた。

 カナリア諸島には昨年、英国人とドイツ人を中心に外国人旅行者1370万人が訪れた。同諸島の中でも、グランカナリア島は2番目に人気がある。(c)AFP