【8月18日 AFP】香港で18日、民主派の人々が香港島にあるビクトリア公園(Victoria Park)に集結し、デモ行進を行った。

 中国本土の共産党政権は香港のデモ参加者に対する厳しい姿勢を徐々に強め、少数の強硬派による激しい抗議活動を「テロリストまがい」と非難している。だが集会に大勢の人が集まったことによって、抗議行動が現在も多数の市民の支持を得ている事実を香港政府に突き付けた。

 市民団体「民間人権陣線(Civil Human Rights Front)」は18日の抗議デモについて、「理性的で非暴力的」なものとしている。民間人権陣線は、香港史上最大級の規模となった6月と7月の抗議集会のけん引役となった組織。

 しかし香港警察は、集会の開催は認めたものの、申請されたデモ行進は許可していない。

 民主派の抗議デモは10週間におよび、黒服を着たマスク姿のデモ隊が催涙ガスに取り巻かれながら、警官隊と路上で衝突する場面が繰り広げられるなど、国際金融都市として社会の安定を誇ってきた香港は、危機的な状況に陥っている。(c)AFP