【8月17日 AFP】韓国の警察当局は17日、大手芸能事務所「YGエンターテインメント(YG Entertainment)」の創業者でチーフプロデューサーだった梁鉉錫(ヤン・ヒョンソク、Yang Hyun-suk)元代表(49)が違法賭博に関わっていたとされる捜査の一環として、事務所の家宅捜索を行った。

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 今年3月以降、薬物やセックス絡みのスキャンダルが同事務所を揺るがしていることを受け、梁氏は6月に代表を辞任。今週に入って、同事務所に所属している人気アイドルグループ「BIGBANG」の元メンバー、イ・スンヒョン(Lee Seung-hyun)氏と共に違法な換金が絡んだ賭博に関わった疑いで正式な捜査対象となった。

 韓国のソウル警察庁はAFPに対し、梁氏が「賭博の資金をどのように確保し、賭博とみられる行為が何回あったのかについて証拠を集めている」ことを明らかにした。

 韓国メディアによれば、梁氏は2000年代初頭からマカオ(Macau)や米ラスベガス(Las Vegas)などで「常習的に違法な賭博」を行っていた疑いが持たれている。さらに、2014年に外国人投資家らへの性的接待で十数人の女性をあっせんした疑いで、先月警察の捜査対象となった。

 梁氏は1990年代に人気を誇ったグループ「ソテジワアイドゥル(Seo Tae Ji and Boys)」の元メンバー。その後に設立したYGエンターテインメントは、SMエンターテインメント(SM)、JYPエンターテインメント(JYP)と並んで韓国の三大芸能事務所に数えられるほどに成長し、現在も「BIGBANG」や「BLACKPINK(ブラックピンク)」などの人気K-POPグループが所属している。2012年に「江南スタイル(Gangnam Style)」を世界的に大ヒットさせたPSY(サイ)も、一時YGに所属していた。(c)AFP