【8月18日 AFP】19-20スペイン1部リーグは17日、開幕戦が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は3-1でセルタ(Celta de Vigo)に快勝。ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、チームの勝利に貢献したギャレス・ベイル(Gareth Bale)の残留を示唆した。

 ジダン監督が今夏の売却を熱望したことで気持ちを新たにしたベイルは、敵地バライドス・スタジアム(Balaidos stadium)での開幕戦で先発に復帰し、カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)の先制点をアシストするなど好調時の姿を取り戻した。

 試合後にジダン監督は、現時点ではベイルの残留を信じているとコメント。スペインは9月2日に移籍期限を迎える。

「彼は残ることになるとこれまでに数回発言してきた。今いるすべての選手が今季はここにいるものと考えている」

 前半終了間際にセルタのゴールが取り消されて命拾いしたレアルは、56分にルカ・モドリッチ(Luka Modric)が退場処分を受けたものの、その後トニ・クロース(Toni Kroos)が約27メートルの距離から見事なシュートを沈めて試合を再びコントロールした。

 そして流れるようなパスワークから最後はルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)がフィニッシュして3点目を奪ったレアルは、先発メンバーに新戦力が一人もいなかったこともあり、このチームは昨シーズンどこにいたのだろうと不思議に思えるほどだった。

 ジダン監督は、「観客の一人として満足している。最初から完璧な試合をした。この場所でこういう形で勝てるチームは多くない」と手応えを口にした。

 ポール・ポグバ(Paul Pogba)の獲得を求めているジダン監督は、カゼミーロ(Casemiro)、モドリッチ、クロースを起用し、2018年の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝と同じ中盤を構成した。また、昨季チームでワーストの出来だったマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)とベイルも先発で出場した。

 7月にジダン監督はベイルの売却は「全員にとってベスト」だろうと発言。しかし中国への移籍が破談に終わりチームに残った30歳は、開幕戦で完全復活を遂げたかのようなプレーを披露した。

 ジダン監督は、「選手全員の努力を祝福する。ギャレスとビニシウス(・ジュニオール<Vinicius Junior>)の守備における働きはとても重要だった」とたたえた。

 16日の練習で太ももを痛めたエデン・アザール(Eden Hazard)は、けがが治り次第、先発復帰が確実視されている。終了間際にイケル・ロサダ(Iker Losada)のゴールで1点を返すのが精いっぱいだったセルタは昨季17位。レアルの前には今後、もっと手ごわい相手が待ち受けている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT