【8月17日 時事通信社】先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が8月24日から3日間の日程で開かれる。開催地のフランス南西部ビアリッツは、「大西洋岸の宝石」の異名を取る風光明媚(めいび)な海辺の保養地。地元はサミットをきっかけに知名度向上を狙うが、書き入れ時の夏休みシーズン中の開催に不満も漏れている。

 一連の行事の主会場となるのは、19世紀半ばに皇帝ナポレオン3世が皇妃ウージェニーのために建てた離宮を改装した高級ホテル「オテル・デュ・パレ」とその周辺の会議場など。近くの空港や鉄道駅は、サミット期間中は警備のため封鎖され、厳戒態勢が敷かれる。仏治安当局はテロに加え、マクロン政権に対する抗議デモ「黄色いベスト運動」も警戒しているという。

 ビアリッツは美しい砂浜に加え、フランス・スペイン両国にまたがるバスク地方独特の文化も観光客の人気を集める。マクロン大統領は「G7をきっかけにビアリッツとバスク地方の価値を高めるのがわれわれの願いだ」と語っている。

 ビアリッツのミシェル・ブナック市長も時事通信などの取材に「訪れる人たちには素晴らしい自然とおいしい料理を楽しんでほしい」とアピールに余念がない。

 ただ、サミット期間中、主力の観光産業が潤うことはなさそうだ。仏テレビ局は、「ほぼ全てのホテルが当局者に占拠され、多くの観光客が夏休みの行き先を他に変えた」(地元住民)という不満の声を伝えている。(c)時事通信社