【8月17日 AFP】カナダ西部の草原地帯に位置するサスカチュワン(Saskatchewan)州サスカトゥーン(Saskatoon)の自治体が、オンライン上で建設業幹部になりすました詐欺師から104万カナダ・ドル(約8300万円)をだまし取られていたことが分かった。カナダの都市ではフィッシング詐欺が相次いでいる。

 人口27万人を擁するサスカトゥーン市当局によると、同市は、地元建設会社の最高財務責任者を装った相手から銀行取引の情報が変わったとの電子メールを受け取り、104万カナダ・ドルを相手の口座に振り込んだ。

 市が詐欺被害に遭っていたことは今週初めに発覚し、警察は現在、捜査を進めている。市当局は15日に開かれた記者会見で、だまし取られた金の回収に努めていると述べた。

 オタワでは昨年、市の財務部長が業者になりすました相手に13万カナダ・ドル(約1042万円)を送金。詐欺師は、財務部長の上司から依頼を受けて連絡したという内容の電子メールを送っていた。

 2017年にも似たような詐欺が発生しており、オンタリオ(Ontario)州バーリントン(Burlington)の自治体は50万カナダ・ドル(約4000万円)、アルバータ(Alberta)州エドモントン(Edmonton)にある大学は1200万カナダ・ドル(約9億6000万円)近くをだまし取られている。(c)AFP