【8月17日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は台湾に最新型のF16戦闘機66機、80億ドル(約8500億円)相当を売却する方針を固め、議会に通知して手続きを進めている。米上院外交委員会(Foreign Relations Committee)のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)委員(共和党)が16日、明らかにした。中国の反発は必至だ。

 ルビオ氏は、F16の売却は「台湾の自衛活動を支援する上での重要な一歩」だと述べ、「中国政府と中国共産党が権威主義的な影響力の範囲を台湾に拡大しようとする中、米国が均斉のとれた一貫性のある支援を通じて、民主主義のパートナーである台湾との戦略的関係を強化し続けていくことが極めて重要だ」と語った。

 台湾は1992年に旧型のF16を購入し、数回にわたって改修を実施してきた。

 製造元の米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)は最新型のF16ブロック70/72について、旧型が製造された時には存在しなかった多数の航空電子器機や武装、レーダー技術を備えていると説明。構造的にもより強固なので、2070年を過ぎても飛行・戦闘を行うことができるとしている。(c)AFP