【8月17日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2019)プレーオフ第2戦、BMW選手権(BMW Championship 2019)は16日、米イリノイ州メディナ(Medinah)のメディナCC(Medinah Country Club)で2日目が行われ、松山英樹(Hideki Matsuyama)がコースレコードを更新する9アンダー「63」を記録し、通算12アンダーで首位に躍り出た。

 2017年の第117回全米オープン選手権(2017 US Open Championship)で2位を記録し、米ツアー通算6勝目を目指している松山は、序盤の8ホールで5バーディーを記録すると、終盤の7ホールでも4バーディーをマークするなど、名門コースでの2日目をノーボギーでまとめた。

 初日は米国のジャスティン・トーマス(Justin Thomas)とジェイソン・コクラック(Jason Kokrak)が、同胞のタイガー・ウッズ(Tiger Woods)とスキップ・ケンドール(Skip Kendall)、そしてカナダのマイク・ウェア(Mike Weir)に並ぶコースレコードを記録したが、それを2打上回った松山は、「きょうはほとんどのチャンスでパットが入ってくれた」「その結果がこうなった」とコメントした。

 プレーオフ最終戦に進むためには、今大会で好成績を収めてフェデックスランキングの上位30人に入る必要がある松山は、最初のホールで約28フィート(約8.5メートル、以下同)のバーディーパットを沈めると、4番では10フィート(3メートル)のバーディートライに成功。さらにパー5の5番でも、30フィート(9メートル)から2パットでバーディーを奪った。

 パー5の7番では6フィート(1.8メートル)のアプローチショットでさらに一つスコアを伸ばし、パー3の8番では16フィート(4.9メートル)のバーディーパットを沈めた松山は、12番で短いバーディーパットを沈めたのに続いてパー3の13番でも17フィート(5メートル)のパットを入れて連続バーディーを記録。

 そしてパー3の17番では23フィート(7メートル)、18番では30フィートのパットで一つずつスコアを伸ばした松山は、この日4回目の連続バーディーで2日目を締めくくり、「あのバーディーパットには本当に満足。うまく決められた」と振り返った。

 松山と1打差の2位タイには、トニー・フィナウ(Tony Finau)とパトリック・キャントレー(Patrick Cantlay)の米国勢が通算11アンダーで並んだ。

 通算10アンダーの単独4位には、この日「69」を記録したトーマスが続き、通算9アンダーの5位タイグループには、アダム・ハドウィン(Adam Hadwin)とコーリー・コナーズ(Corey Conners)のカナダ勢とスロバキアのロリー・サバティーニ(Rory Sabbatini)、そしてルーカス・グローバー(Lucas Glover)、チェズ・リービー(Chez Reavie)、ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)の米国勢がひしめいている。

 一方、メジャー通算15勝を誇るウッズは、14番で13フィート(4メートル)、15番で20フィート(6メートル)のバーディーパットを決めたものの、16番と17番で連続ボギーをたたいて2日連続の「71」にとどまり、首位から10打差の通算2アンダーで48位タイに沈んだ。

 今年の第83回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2019)で2008年以来のメジャー優勝を飾ったウッズは、「かなりのショットを残してしまった」「きょうは打球がかなり改善して満足しているけれど、14番と15番まではほとんど何もできなかった」と振り返った。

 次週アトランタ(Atlanta)で開催されるプレーオフ最終戦のツアー選手権(TOUR Championship 2019)には、大会のポイントランキングで上位30人に入った選手が出場するが、タイトル連覇が懸かる同大会でプレーするためにはまだ遠い道のりが残っているウッズは、「最高の週末にする必要がある。バーディーを取りまくってスコアを60台中盤にまとめ、チャンスを引き寄せることだ」と語った。(c)AFP