【8月17日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)は16日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第2シードの大坂なおみ(Naomi Osaka)はソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)との一戦を4-6、6-1、0-2としたところで、左膝のけがを理由に途中棄権した。

 20歳のケニンを相手に調子の波が激しかったこの日の大坂は、膝の痛みを訴えていた中で第2セットをものにしてセットカウント1-1で並んだ。これで勝負を第3セットに持ち込んだ大坂は、1ゲームを終えた直後に理学療法士を呼んで問題の膝を10分近く診察し、患部に念入りにテーピングをしてもう1ゲームプレーしたものの、動きが鈍って試合を棄権。荷物をまとめてケニンに準決勝の切符を譲った。

 世界ランキングで1位を奪還したばかりの大坂にとって、今回のけがは開幕を10日後に控えた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)でのタイトル連覇に警鐘を鳴らすものとなっている。

 左膝のトラブルが心配される大坂は全米連覇が暗雲に包まれていることを認識し、「昨年は全米オープンで優勝したけれど、今年は大会でプレーすることが目標」とコメントした。

「優勝することは考えてもいない。とにかく今は大会でプレーできることを望んでいる」「プレーできない可能性が1パーセントでもあれば、それは不安材料になる」

 一方のケニンは、決勝進出を懸けた次戦で、同胞のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams)とマディソン・キーズ(Madison Keys)の勝者と対戦することになった。ケニンは試合後、「こんな勝ち方は望んでいない」「ナオミが全米オープンの前に早く回復することを願っている」「彼女のことはとてもリスペクトしている」と語った。(c)AFP