【8月19日 Xinhua News】中国上海市政府の記者会見によると、同市の雇用情勢は全体的に安定し、上海の大学を今年卒業する学生の雇用は7月25日時点で、就職内定率は87.66%と前年同期とほぼ横ばいで、安定した雇用進展を見せた。今後はモニタリング体系を整え、企業の負担軽減を助け、ドアツードアの雇用サービスを強化する方針。

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 同市人力資源・社会保障局の趙永峰(Zhao Yongfeng)局長によると、上海の雇用情勢は全体的に安定し、雇用規模が年々拡大し、主要指標も合理的な水準で推移している。1~6月、人的資源・社会保障部門で就業登録を取り扱った就業者数は1015万6200人で、前年同期から12万人増えた。6月末時点で、都市登録失業者数は前年同月比8600人減の18万7700人。上限22万人の通年目標内に収まっている。

 同局の張嵐(Zhang Lan)副局長によると、上海は雇用安定、リスク予防、質向上の目標をめぐり、雇用活動の体系化・制度化を積極的に推進、国内外経済情勢の変動に対処している。また、オンラインモニタリング、コミュニティーモニタリング、指定地域でのモニタリングを結ぶ重層的雇用モニタリングメカニズムを構築、従業員社会保険料引き下げ、ビジネス環境の改善を通じ、企業の税負担を軽減する方針。 

 雇用の安定は良好な起業雰囲気が欠かせない。第三者機関が行った上海市民起業状況調査によると、上海市民の起業活動率は2008年の7.4%から18年の12.7%に拡大し、ここ数年、プラス成長を保っている。(c)Xinhua News/AFPBB News