【8月19日 CNS】中国・貴州省(Guizhou)政府は12日、「基盤整備『6網』投資に関する通知」を発表した。道路、水道、送電、地下管路、天然ガス、インターネットの「6網(6つのネットワーク)」基盤整備事業が始動する。

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 同通知によると、2019年から2022年の4年間で、「6網」基盤整備への投資は合計8680億元(約13兆円)に上り、そのうち、19年は1900億元(約2兆9000億円)、20年から22年までの間は6780億元(約10兆2300億円)を投入するとしている。内訳は、道路網6100億元(約9兆2000億円)、水道網900億元(約1兆3600億円)、送電網520億元(約7850億円)、地下管路網360億元(約5430億円)、天然ガス網300億元(約4530億円)、インターネット500億元(約7540億円)以上となっている。

 貴州省は交通インフラの弱点を補うため、総合的な交通輸送システムの構築を目指す。22年には、貴州省全省の鉄道敷設距離を4600キロまで延ばし、そのうち高速鉄道は1900キロを目指す。航空網は全省で467本の路線を実現し、中国全土の重点都市と空路で結び、さらに国境を越えて五大陸につなげ、西部物流ハブとしての目標を実現する。

 水道網の建設は、水道網の連結と供給能力の拡大により、都市用水、かんがい用水、工業用水などを確保する。

 供電網については、安全で信頼性が高く、エコで効率の良い知能化供電の建設を行い、19年から22年までの間に変電所165か所を新規建設あるいは改造し、送電線の長さ1万7231キロ、新増変電容量1億4121万キロワットを目指すとしている。

 地下管路については、都市部の汚水管網の建設を重点とし、老朽化した汚水管路の改造・改善を行い、汚水収集効率を引き上げる。

 天然ガスについては、「毛細血管」のようなネットワーク建設を行い、19年から22年までの間に新規パイプライン2199キロ、累計3222キロを建設し、貴州省の88の県に天然ガスを通すことが目標だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News