【8月16日 AFP】かつて不動産王として名をはせたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、世界最大の島グリーンランド(Greenland)を手に入れたがっていると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が15日、関係筋の話として報じた。

 WSJによると、トランプ氏はカナダ北東部にあるデンマーク領グリーンランドに興味を示し、米国が同島を取得することが可能かどうか顧問らに相談したという。

 グリーンランドは陸地のほとんどが氷で覆われているが、トランプ氏は同島の地下資源と地政学上の重要性に興味を持っているという。

 グリーンランドは広さ約200万平方キロの島で、先住民イヌイット(Inuit)を中心に5万7000人近くが暮らしている。

 この報道についてホワイトハウス(White House)からは公式なコメントは出ておらず、首都ワシントンにあるデンマーク大使館からもコメントは得られなかった。

 トランプ氏の顧問の中には、グリーンランドの取得は米国にとって良い結果をもたらすかもしれないと述べる者もいる一方、トランプ氏の「ちょっとした関心」だったにすぎないという声や、研究開発や米軍の影響力強化を狙ったものではないかという見方もあるとWSJは伝えている。

 また、ホワイトハウス外部からはトランプ氏が「レガシーづくり」への意欲を示しているのではないかとの指摘もあるという。(c)AFP