【8月16日 AFP】宇宙旅行がまた一歩現実に近づいたようだ。英国の富豪リチャード・ブランソン（Richard Branson）氏率いる米宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック（Virgin Galactic）は15日、米ニューメキシコ州の宇宙港に新たに建設された管制センターを公開し、商業宇宙飛行に向けた最後の試験飛行のスケジュールを明らかにした。

　ニューメキシコ州のホルナダ・デル・ムエルト（Jornada del Muerto）砂漠にある商業宇宙船発着基地「スペースポート・アメリカ（Spaceport America）」は、2008年の運用許可取得を経て2011年にブランソン氏が正式に「オープン」した施設。

　すでにハリウッド（Hollywood）のセレブを含む600人以上が宇宙旅行を予約しているにもかかわらず、2014年に試験飛行機が墜落して副操縦士が死亡する事故があり、計画は延期を余儀なくされている。

　ヴァージン・ギャラクティックのジョージ・ホワイトサイズ（George Whitesides）最高経営責任者（CEO）は15日、AFPの取材に応じ、初となる商業宇宙飛行は来年になりそうだとの見通しを示し、「きょうは宇宙港の運用準備が整ったことを発表する節目の日だ」と語った。

　ヴァージン・ギャラクティックによると管制センターは2階建てで、主に宇宙飛行業務に使用されるほか、同社の顧客やその友人・家族が使用する共用スペースも併設しているという。(c)AFP