【8月16日 AFP】 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は15日のラジオ番組で、北朝鮮と韓国を隔てる軍事境界線での史上初の米朝首脳会談を6月にツイッターで提案した際、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長から返事を受けるまで10分しかかからなかったと述べた。

 トランプ大統領の発言は、金委員長自身か北朝鮮当局者がトランプ大統領のツイッター投稿を常時チェックしていることを示唆するもの。「隠者の国」こと北朝鮮の人々がどうやって情報を得ているのかは長らく謎となってきたが、この言葉の通りなら「ツイッター(Twitter)の通知機能」がその答えとも考えられる。

 同大統領は米ラジオ番組ニュー・ハンプシャー・トゥデー(New Hampshire Today)で「韓国行きの飛行機の中で思い浮かんだ。今、韓国に向かっているんだよな。北朝鮮のすぐ隣で、境を接していて、すぐ近くじゃないか、とね」と振り返った。

 大統領はまた、「『なあ、今、韓国に向かっているぞ。数分会いたければ、会おう』とツイートした」ところ、「投稿してから10分以内に電話がきた」と語った。

 その投稿から丸1日余り後、トランプ氏は現職米大統領として初めて軍事境界線の北朝鮮側に足を踏み入れ、その場で金委員長と短く言葉を交わした。(c)AFP