【8月16日 AFP】テニス、ウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2019)は15日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第3シードのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は3-6、4-6で予選勝者のアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)に敗れた。それでも38歳のベテランは、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2019)に向けてアクセル全開でいく決意を保ち続けている。

 米シンシナティ(Cincinnati)で開催されている同大会で、フェデラーは最後にタイトルを獲得した2015年大会を含め通算7度の優勝を誇っていたが、この日は世界ランク70位のルブレフに61分で敗退に追い込まれた。これは2003年のシドニー国際(Sydney International)で、54分で敗れたのに次ぐ短時間での黒星となった。

 今回のまさかの敗戦で大会通算成績を47勝10敗としたフェデラーだが、20年近くツアーをこなしている経験値から動揺する様子はほとんど見せず、「自分にとっては、故障がなく良い感触であることがとても重要だ」とすると、「今週の結果に関係なく、ここに来られたのはうれしいし、良い練習ができた」とコメントした。

「ここでプレーしたのは2試合で、もっと先に勝ち進めればと思っていた。でもプランは常に1回戦や2回戦で負けないこと。計画は必ずしも週末に到達することではない。あくまでも、そこを目指すということだ」「今回のような結果の時は、そこから離れて『目標は?』と言い聞かせる。今は分からないよ。たった今コートを去ったばかりだから」

 四大大会(グランドスラム)の今季最終戦、全米オープンの開幕を26日に控え、フェデラーは今週末と来週のスケジュールに関してチームと話し合いながら決めていくとしており、「全米前に数日間の休みが取れるのは確かだ」と語った。

「ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)からの短い期間で、かなりのハードワークをこなしてシンシナティに乗り込んできた」「全米まで必要な課題をこなしていくこと、それだけだ。簡単明瞭。ややこしく考えないようにしながらも、ハードワークしないといけない」

 一方、昨季はけがで数か月間の離脱を余儀なくされた21歳のルブレフは、グランドスラム通算20勝の王者を初対戦で倒したことに驚きを隠せない様子で、「ロジャーのようなレジェンドと対戦する時は信じられない気分だ」「少なくとも99パーセントの観客が彼を応援していただろう」と語った。

「きょうは全力を尽くすことだけを心掛けていた。最後まですべてのポイントを取りにいけと自分に言い聞かせたんだ。どんな状況でも、とにかく戦い続けた」 (c)AFP