次世代モデルは純電動(EV)になると発表されたマカンだが、2019年にモデル・ライフの半ばにしてマイナーチェンジが施された。試乗して、その実力を探った。
村上 新型マカンが上陸したということで、ナンバーが付いたばかりの1台を借り出したわけだけれど、なんと、マカンはいまやポルシェの販売台数の3分の1以上を占めるまでになっているというんだから、驚く。
齋藤 それって、ワールド・ワイドでの数字なの?
村上 そう。実に34%。そして、カイエンが4分の1。足すと6割近い。マカンはポルシェにとって、むちゃくちゃ重要なモデルというわけだよ。電気自動車、EVとの兼ね合いで今後SUV系のプラットフォームがどのように変化するのかは、まだ分からないけれど、マイナーチェンジしたマカンがポルシェの屋台骨を支えるモデルであることには違いない。というわけで、じっくりと考えたいと思って、ここで取り上げることにしたんだ。
大井 いやぁだって、4ドアのポルシェのなかで、これがいちばんいい。乗ると、ポルシェ濃度が極めて高い。
塩澤 素晴らしいクルマだよ。SUVが人気を集めているのはポルシェに限ったことではないけど、マカンはとにかくカッコイイ。
大井 スポーツカーを作るためのアルバイトの筈だったのに、いつの間にか本業になってしまった。
村上 ポルシェ本社の人間は、911だって市場がないんだったら止めると、きっぱり口にするからね。
大井 それ、最近ポルシェに入った人なんじゃないの?
村上 われわれはスポーツカーを作るために4ドア・モデルを作っているんだと思っているけど、ポルシェ自身はもっと商売に重きを置いているということなんだよ。思い返せば、実際にかつてポルシェは911を止めて、フロント・エンジンのスポーツカーに移行しようとしたのに、市場が望んでいるのは911だという現実を突きつけられて、だから、躍起になって911を開発し続けてきた。そこにマーケットがあるから作ってきたということだよ。僕らが思っている以上に、ポルシェはマーケティングの会社だとも言える。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
advertisement
PR | 2024.04.05
CARS
見た目も中身も大きく生まれ変わった「MINI ジョン・クーパー・ワ…
PR | 2024.04.04
WATCHES
カール F. ブヘラから日本限定88本のヴィンテージ感あふれるクロ…
2024.04.09
CARS
ライバルはメルセデスAMG G63 ディフェンダー史上最強モデルと…
PR | 2024.03.22
LIFESTYLE
「自分好みに育てるソファ」 カッシーナがセルヴィッジデニムで作った…
PR | 2024.03.28
CARS
クルマ好きが集う、秘密基地を訪ねる(後篇)
2024.04.10
WATCHES
これぞ、エレガンスの極み! ディオールの名作時計「シフル ルージュ…
advertisement
2024.04.13
清水草一が乗るちょっと古いクルマ、フェラーリ328 GTS(1989年型) もう速さには意味はない? おれのロマンはここにある!
2024.04.09
ライバルはメルセデスAMG G63 ディフェンダー史上最強モデルとなる「オクタ」が受注開始
2024.04.12
こんな時計、知ってましたか? 旧車ファン垂涎!?の、アナログ感が最高! 「大塚ローテック 6号」は国産ドライバーズ・ウォッチの注目モデル
2024.04.15
GT-Rニスモよりお買い得!? メルセデス・スポーツ・モデルの頂点、新型AMG GTが日本上陸
2024.04.15
藤野太一が乗るちょっと古いクルマ、ポルシェ911カレラ(2010年型) “中古車探しはお宝探し” 憧れだったクルマに乗れるのがいいところ!