次世代モデルは純電動(EV)になると発表されたマカンだが、モデル・ライフの半ばにしてマイナーチェンジが施された。上陸したての新型にいちはやく試乗して、その実力を探った。

村上 新型マカンが上陸したということで、ナンバーが付いたばかりの1台を借り出したわけだけれど、なんと、マカンはいまやポルシェの販売台数の3分の1以上を占めるまでになっているというんだから、驚く。

齋藤 それって、ワールド・ワイドでの数字なの?

村上 そう。実に34%。そして、カイエンが4分の1。足すと6割近い。マカンはポルシェにとって、むちゃくちゃ重要なモデルというわけだよ。電気自動車、EVとの兼ね合いで今後SUV系のプラットフォームがどのように変化するのかは、まだ分からないけれど、マイナーチェンジしたマカンがポルシェの屋台骨を支えるモデルであることには違いない。というわけで、じっくりと考えたいと思って、ここで取り上げることにしたんだ。

大井 いやぁだって、4ドアのポルシェのなかで、これがいちばんいい。乗ると、ポルシェ濃度が極めて高い。

塩澤 素晴らしいクルマだよ。SUVが人気を集めているのはポルシェに限ったことではないけど、マカンはとにかくカッコイイ。

大井 スポーツカーを作るためのアルバイトの筈だったのに、いつの間にか本業になってしまった。

村上 ポルシェ本社の人間は、911だって市場がないんだったら止めると、きっぱり口にするからね。

大井 それ、最近ポルシェに入った人なんじゃないの?

村上 われわれはスポーツカーを作るために4ドア・モデルを作っているんだと思っているけど、ポルシェ自身はもっと商売に重きを置いているということなんだよ。思い返せば、実際にかつてポルシェは911を止めて、フロント・エンジンのスポーツカーに移行しようとしたのに、市場が望んでいるのは911だという現実を突きつけられて、だから、躍起になって911を開発し続けてきた。そこにマーケットがあるから作ってきたということだよ。僕らが思っている以上に、ポルシェはマーケティングの会社だとも言える。

ダッシュボード中央には横長の大型液晶が構える。インフォテイメント・システムは、世界共通のシステムが使えるようになった。もちろんナビは日本専用の地図データが入っている。
テスト車にはナチュラル・レザー・インテリア(色:エスプレッソ)という72万円の革張り内装が組み込まれているため、その質感はクラスを忘れさせるような上質なものになっている。
2.0リットル4気筒ターボ過給ガソリン・エンジンは、十二分にパワフルだ。