【8月15日 AFP】女子サッカー米国代表の選手団は14日、男女間における平等な賃金を求めて係争中の同国サッカー連盟(USSF)と調停を行うも、決裂する形となった。

 先月行われたW杯フランス大会(FIFA Women's World Cup 2019)で米国が連覇を果たすと、試合会場では「平等な賃金」というチャントが響き渡っていた。米国の28選手は3月、性差別があったとしてUSSFを提訴したが、W杯の終了後には調停に同意していた。

 広報を務めるモリー・レビンソン(Molly Levinson)氏は、選手団が「陪審裁判を強く待ち望む」だろうとコメントした。

 レビンソン氏は発表文の中で「大きな希望を抱く中、われわれは今週、USSF代表者との調停を迎えた」と記した。

「根本的に差別的な労働環境やふるまいを永続させるという連盟の決断に、本日われわれはひどく失望して、この話し合いを締めくくらねばならない」

「取締役会やカルロス・コルデイロ(Carlos Cordeiro)会長を含むUSSF全体が、男子よりも少ない額の報酬を女子に支払い続けようとしているのは明らかである。彼らが成功を収めることはない」

「ファンやスポンサー、世界中の仲間、すべての女性に対し、われわれはくじけず、陪審裁判を強く待ち望むだろうということを知ってほしい」

 一方USSFの広報は、連盟側はこの問題に対する「解決策を見つける努力を続けている」と明かしている。(c)AFP