【8月20日 CNS】中国汽車工業協会が12日に発表した中国の自動車産業に関する最新データによると、2019年1月~7月の生産台数は前年同期比13.5%減の1393万3000台、販売台数は同11.4%減の1413万2000台だった。減少幅は前半6か月に比べ0.2ポイントと1ポイント縮まった。

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 7月単月では、生産台数が前年同期比11.9%減の180万台、販売台数は同4.3%減の180万8000台で、前月比ではそれぞれ5%減と12.1%減だった。同期比の減少幅は、前月に比べそれぞれ5.4ポイントと5.3ポイント縮まった。

 7月単月の生産・販売データを見ると、生産・販売は同期比で下降し、減少幅は縮まってきてはいるものの、業界全体の下降傾向に変化は見られない。7月は伝統的に販売のオフシーズンであるため、前月比でも下降している。カテゴリー別では、SUV(スポーツ用多目的車)とバスだけが同期比で増加し、その他は全て下降をたどっている。

 この他、6月に新エネルギー車に対する補填(ほてん)期間が過ぎた影響で、7月の新エネルギー乗用車の販売は大幅に減少し、新エネルギー自動車全体に影響を与えた。1月から7月に至るまで、新エネルギー自動車の生産台数は前年同期比で39.1%増の70万1000台、販売台数は同40.9%増の69万9000台となり、増加率は1月から6月までに比べて若干減少し、前年同期比では大幅減少となった。

 今年の7月までの自動車販売台数トップ10企業(集団)の合計は1263万9000台で、販売台数全体の89.4%を占めた。同トップ10企業の中で、前年同期比で長城汽車(Great Wall Motor)と華晨汽車(Brilliance Auto)が小幅増加した以外はいずれも減少となった。

 同協会によると、1月~7月の生産・販売は全体的に低いレベルで推移している。新排ガス基準「国6」適合車の増加に伴い、企業側の販売促進にかける力が減少し、消費者の「様子見」心理の変化が待たれるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News