【8月15日 AFP】香港を拠点とするキャセイパシフィック航空(Cathay Pacific Airways)は14日、中国政府から反政府デモを支持する従業員を取り締まるよう圧力を受ける中、操縦士2人を解雇したと発表した。

 同航空は「1人は現在、法的手続きを受けている。もう1人は、8月12日のCX216便に関する社内情報を悪用した」と明らかにした。

 ルパート・ホッグ(Rupert Hogg)最高経営責任者(CEO)は12日、「違法な抗議行動」を支持した従業員は、解雇の対象となり得ると警告していた。

 同航空は先週、抗議活動に参加したとして暴動の罪で起訴された操縦士1人を停職処分にしたと発表していた。

 香港では、中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案への反対を契機とした抗議活動が10週間続いており、数百万人が参加する事態となっている。(c)AFP