【8月15日 AFP】イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)を率いるフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、14日に行われたUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2019)でPK戦の末リバプール(Liverpool FC)に敗れたものの、チームがみせたパフォーマンスに大きく勇気づけられたと明かした。

 欧州王者と2-2で引き分けるも、迎えたPK戦で4-5と敗れたチェルシーのランパード監督は「もっと良くなると思っているし、プレーに関してチームに改善してほしい部分はまだある。それでもパフォーマンスにはとても満足している」とコメントした。

「試合に敗れるのは残念だが、きょうのようなプレーを今季見せられるのなら大丈夫だろう」

 チェルシーはオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)の得点で先制するも、サディオ・マネ(Sadio Mane)にゴールを許し、試合は延長戦に突入した。95分にはマネに再びゴールを決められ逆転されたが、ジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho 'Jorginho’)のPKでスコアは2-2になった。

 PK戦では両チームを通じて9人が連続で成功したが、タミー・アブラハム(Tammy Abraham)のシュートがGKアドリアン(Adrian)に防がれたため勝敗は決した。

 しかし、この日のチェルシーは試合の大半でユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督が率いるリバプールと互角に渡り合い、ランパード監督は、初陣となったマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦こそ0-4で敗れたものの、チームは正しい方向に向かっていることを確信した。

 ランパード監督は「リバプールは本来の力を出さざるを得なかった。ユルゲン・クロップ監督のことを完全にリスペクトしている」と語った。

「私はチームを率いてまだ6週間ほどしかたっていない新米監督。きょうはチームに期待している内容だった」

 チェルシーとユナイテッドの一戦が11日だったのに対し、リバプールはその2日前にプレミアリーグの開幕戦を終えており、準備期間が2日短かったことがこの試合結果に影響したとランパード監督は主張した。

 18日、ホームにレスター・シティ(Leicester City)を迎えるランパード監督は「シーズンのこれほど序盤に、2日多く休みがあれば、準備に影響が出るのは明らかで、彼らのアドバンテージになる」と述べた。

「しかし、そうしたことはよくある。嘆いているように見られたくないし、選手たちのパフォーマンスをうれしく思う。だからこそ(120分では)試合に負けなかった。やや悔しいがね」 (c)AFP/Andy SCOTT