【8月15日 AFP】サッカーUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2019)が14日、トルコ・イスタンブールで行われ、リバプール(Liverpool FC)は2-2で迎えたPK戦を5-4で制し、チェルシー(Chelsea)に勝利した。

 最後は、負傷中の正守護神アリソン(Alisson Ramses Becker)の代わりにゴールを守った新加入のGKアドリアン(Adrian)が、タミー・アブラハム(Tammy Abraham)のキックを止め、チームにタイトルをもたらした。

 リバプールのUEFAスーパーカップ制覇は4回目で、この地で開催された欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)決勝を制して臨んだ2005年大会以来の優勝となった。

 欧州カップ戦におけるリバプールの獲得タイトル数がこれで13個となる中、サポーターたちは今季のチャンピオンズリーグ決勝で再びイスタンブールの地に戻ることを強く願っている。

 リバプールは前半のうちにオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)に先制点を許すも、その後サディオ・マネ(Sadio Mane)が同点弾を挙げ、試合は延長戦に突入。マネは95分にも逆転ゴールを決め、途中まではチームのヒーロー的存在だった。

 しかし、ステファニー・フラパール(Stephanie Frappart)主審が試合結果に影響を与えるだろうことは避けられなかったのかもしれない。

 アドリアンと接触したアブラハムがペナルティーエリア内で倒れると、男子の欧州大会を担当する初の女性審判になったフラパール主審はチェルシーにPKを与え、ジョルジーニョ(Jorge Luiz Frello Filho 'Jorginho’)がこれを決めてスコアは2-2となった。

 PK戦では先攻となったリバプールの5人目モハメド・サラー(Mohamed Salah)まで全選手がキックを成功させていたが、チェルシー5人目のアブラハムのキックはアドリアンに防がれ、チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督にとっての初のタイトルはお預けとなった。

 ランパード監督は現役時代、UEFAスーパーカップに2度出場したがどちらの試合でも敗れている。(c)AFP/Andy SCOTT