【8月15日 CNS】中国卓球協会(Chinese Table Tennis Association)は5日、第1回中日ジュニア卓球チャレンジ大会の説明会を開いた。大会は18日に浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)で開幕する。中国代表チームは選考中だが、日本代表チームは張本智和(Tomokazu Harimoto)の妹・張本美和(Miwa Harimoto)が含まれると発表された。

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 中国卓球協会の劉国梁(Liu Guoliang)主席は、早期トレーニングの重要性について「昨年12月の中国卓球協会の改選会議で、私は子どもの時期のトレーニングにもっと力を入れるべきだと提言した」と指摘し、「青年期ではすでに選手は半分完成されている。子どもの頃から始めなければならない」と強調した。

 早期トレーニングについては日本が進んでいる。2001年から「エリート養成プログラム」を打ち出している日本卓球協会は、12歳未満の選手に対するトレーニングを強化し、独自に青少年を育成するシステムを開発した。張本智和や伊藤美誠(Mima Itou)らが代表する若い世代は、すでに世界の卓球界を席巻している。

 中国と日本の卓球協会は交流を強化し、お互いにレベルアップを図るため、中日ジュニア卓球チャレンジ大会の開催を決定。中国と日本の若きトップアスリートのために新たに作られた大会で、今後は両国が交代で開催していく予定としている。中日両国の卓球協会は、大会の規模を徐々に拡大させ、最終的に世界でもっともレベルの高い国際ジュニア卓球大会に発展させるビジョンを描いている。

 日本卓球協会の宮崎義仁(Yoshihito Miyazaki)常務理事は、劉国梁氏と中国卓球協会の招待に感謝を伝えると、「日本の卓球界は常に中国を目標にして努力しています。エリート教育は子どもから始めなければならないので、2001年から12歳未満を対象にトレーニングを強化してきました。今はまだ中国に追いつくことはできていませんが、近くまでは来ています」とコメントし、この交流が日本の若い選手たちにとってきっと忘れられないものになると語った。

 第1回中日ジュニア卓球チャレンジ大会は、8月18日から20日まで温州で開催され、男女それぞれU7-U8、U9-U10、U11-U12という3つの年齢別カテゴリーに分かれる。両チームはそれぞれ18人の選手が出場し、団体戦とシングルスを行う。

 中国卓球協会の規定によると、選手は11歳にならないと登録できない。このため卓球協会はU7-U8とU9-U10の年齢層で選手を選ぶシステムがなく、各省や市から2人の選手を推薦してもらい、代表選手を選ぶ。

 日本チームについて、宮崎氏は一部の選手は日本卓球協会強化本部が選出し、ほかの選手は選考試合で選んだと説明。今回の選手リストを見ると張本を筆頭に小塩悠菜(Yuuna Ojio)、由本琉惺(Ryusei Yumoto)など実力のある選手が含まれている。

 宮崎氏は特に張本を「12歳未満の世界チャンピオンだ」と称賛し、「毎年、小学生の全国選抜大会で行われ、今年は30人が参加しましたが、張本美和の対戦成績は29勝0敗でした」と話した。宮崎氏によれば、張本は卓球だけでなく勉強もとても優秀で、国語と数学の成績は満点で、勉強の成績も30人の選手の間でトップだという。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News