【8月14日 時事通信社】米英独仏伊の5カ国は13日、1990年代に民族紛争に陥った旧ユーゴスラビア構成国セルビアとコソボの間で再び緊張が高まっている問題で、両国に「速やかな対話」を呼び掛けた。バルカン半島全体の不安定化につながりかねない対立激化に危機感を示した形だ。

 5カ国は声明で、対立は両国の欧州連合(EU)加盟への「妨げになる」と警告。セルビアに対し、他国にコソボの独立を認めさせないような活動の自制を求める一方、コソボには、セルビアからの輸入品への高率な関税の撤廃を促した。

 コソボはセルビアの元自治州で、アルバニア系住民が多数派。90年代のユーゴ解体時、セルビア人支配への不満が紛争に発展し、2008年に独立宣言した。セルビアは独立を認めず、コソボの国際機関加盟を妨害。コソボは報復として昨年、セルビアからの輸入品に100%の関税を課した。(c)時事通信社