【8月13日 AFP】(更新)オーストラリア・シドニーの中心部で13日、刃物を持った男が、女性1人を殺害した他、別の女性を刺す事件が発生した。男は現場に居合わせた人々に追い掛けられて取り押さえられ、警察に拘束されたという。目撃者らがAFPに対して明らかにした。

 警察は、精神疾患の病歴がある21歳の男が、同年代の女性を住宅内で殺害したとみられると発表。男はさらに市中心部でさらなる犯行に及んだ。

 ニューサウスウェールズ(New South Wales)州の警察本部長は、容疑者とテロ組織との関連性は知られていないものの、容疑者は米国やニュージーランドで白人至上主義者が多数を殺害した事件の詳細を保存したメモリー装置を所持していたという。

 目撃者の一人はAFPに対し、大きな包丁を振り回す男が、ランチタイム直後のビジネス街で数人を追い掛けていたと証言した。

 刺された41歳の女性の容体は現在安定しているという。

 警察は、容疑者が「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」「俺を撃て」と叫んだとの情報はあるものの、政治的な動機があったかどうかは依然不明だと話している。(c)AFP/Holly ROBERTSON