【8月13日 AFP】アルゼンチン大統領選の予備選挙で現職のマウリシオ・マクリ(Mauricio Macri)大統領が大衆迎合的な政策を掲げるアルベルト・フェルナンデス(Alberto Fernandez)氏に敗れたことを受け、同国の通貨ペソは12日、急落した。

 11日の予備選で中道右派のマクリ氏の得票率は15%にとどまり、中道左派のフェルナンデス氏に敗北した。

 12日、ペソは先週9日の終値から18.76%急落し、1ドル57.3ペソで取引を終えた。また、アルゼンチンの代表的な株価指数であるメルバル指数も38%下落した。

 米ニューヨーク株式市場でもアルゼンチン国債の相場が20%近く下落。さらにアルゼンチン企業の株価は50%超急落した。

 アルゼンチンでは景気後退が続いており、今年上半期のインフレ率は世界最高レベルの22%を記録。

 マクリ氏は国際通貨基金(IMF)の金融支援を受けながら緊縮財政政策に着手。ただ、急激な消費の低下にあえぐ一般国民からの評判はすこぶる悪く、昨年ペソの価値は対ドルで半減している。(c)AFP/Sonia AVALOS