【8月13日 AFP】香港の林鄭月娥(キャリー・ラム、Carrie Lam)行政長官は13日、抗議デモの中で起きている暴力が「香港を二度と戻れない道」に押し進めると非難した。

 林鄭氏は記者会見で、「暴力は、暴力の使用であれ、暴力の容認であれ、香港を二度と戻れない道へと押し進め、香港社会を非常に憂慮すべき危険な状況に陥れるだろう」と述べた。

 先週末の抗議デモで参加者と警察の間で暴力的な衝突が頻繁に発生したことについて、林鄭氏は警察の対応を正当化。記者団にたびたび言葉を遮られ、けんか腰の質問を受けた。

 林鄭氏は、警察は「極めて困難な状況」に直面しており、「適切な武力行使に関する厳格な指針」によって抑制されていると主張した。

 デモ参加者の主な要求の一つである、中国本土への容疑者引き渡しを可能とする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回に応じるという、現在の危機を収束させる権限を持っているかどうかと問われた林鄭氏は、回答を避けた。(c)AFP