【8月13日 AFP】全米大学体育協会(NCAA)は12日、学生アスリートの代理人には学士号が必要であるとする新要件を撤回した。NCAAは前週、代理人の資格条件に学士号を加えたことで大きな物議を醸し、批判を浴びていた。

 米プロバスケットボール(NBA)を代表するスーパースター、レブロン・ジェームズ(LeBron James)の代理人を務めるリッチ・ポール(Rich Paul)氏が学士号を取得していないことから、問題の要件は即座に「リッチ・ポール・ルール」と呼ばれるようになった。

 大手エージェント会社のクラッチ・スポーツ・グループ(Klutch Sports Group)の創設者であるポール氏は、他にもアンソニー・デイビス(Anthony Davis)、ベン・シモンズ(Ben Simmons)、ドレイモンド・グリーン(Draymond Green)ら大物選手を顧客としている。

 同日改正された要件では、NCAAが認定する代理人は「学士号を取得しているか、現時点で選手協会(NBPA)の認定を受け、NBPAと良好な関係にある者」と記載された。

 NCAAが示した代理人に関するガイドラインは、NBAドラフトを目指す学生アスリートが大学資格を失わずにプロの代理人を探せるようにすることを目的としていた。これまで代理人を雇った選手は大学資格を失うことになっていたが、大学バスケットの第三者員会は昨年、学生アスリートの代理人雇用を認めるように勧告していた。(c)AFP