【8月13日 AFP】イングランドラグビー協会(RFU)は12日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)に向けた代表メンバー31人を発表した。代表18キャップを誇るCTBベン・テオ(Ben Te'o)がまさかの落選となったが、チームの指揮を執るエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は、除外した理由について明らかにしなかった。

 ニュージーランド出身のテオは、これまでオーストラリア出身のジョーンズHCの下で代表メンバーの常連だったものの、センター4人の中でピアーズ・フランシス(Piers Francis)にポジションを奪われる形でW杯の代表入りを逃した。

 ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)で2度のテストマッチ出場経験のある32歳のテオは、2週間前に行われたイタリアでの代表合宿でチームメートのマイク・ブラウン(Mike Brown)と乱闘騒ぎを起こしたと報道されていた。

 オーストラリアと日本の代表チームを率いた経歴を持つジョーンズHCは、「彼(テオ)が選ばれなかった理由を説明するつもりはない」とすると、「ベンとは話し合いを持ち、彼は理解している」「現時点で彼は上位31人に入っていない」と述べた。

 ジョーンズHCはその一方で、テオやその他の名前がスタンバイリストに入っているか明らかにしないまま、今回除外された選手が後から招集される可能性をわずかに残し、「とてもがっかりしている選手が多くいることは確かだ」「彼らには同情する」「彼らに言っておきたいのは、W杯には故障がつきものだから、まだ準備をしておく必要があるということだ」と話した。