【8月13日】米オハイオ州デートン(Dayton)で9人が死亡した銃乱射事件で、容疑者のために防弾チョッキとライフル部品を購入した男が、銃規制法違反の疑いで逮捕された。当局が12日、発表した。

 事件では今月4日未明、コナー・ベッツ(Conner Betts)容疑者(24)がデートンの繁華街で自身の妹(22)を含む9人を殺害した後、警察によって射殺された。

 ベッツ容疑者の友人であるイーサン・コリー(Ethan Kollie)容疑者(24)は、銃を購入するために自身の薬物使用について虚偽の申告をした罪で訴追されたが、事件に直接関与した疑いはかけられていない。

 米連邦捜査局(FBI)がコリー容疑者に対する訴追状で明らかにしたところによると、同容疑者はさらに、ベッツ容疑者のために防弾チョッキと半自動小銃AR15の部品、100発入りの弾倉を購入し、自宅アパートに保管していたことを認めた。これらの品は6~8週間前にベッツ容疑者によって引き取られたという。

 FBIは、ベッツ容疑者が事件前に「暴力的な思想」を探究していたとしているが、その思想の詳細については明らかにしていない。米国ではデートンでの事件の数時間前、テキサス州エルパソ(El Paso)で白人至上主義を公言する男が銃乱射事件を起こし、22人が死亡している。(c)AFP