【8月13日 AFP】ロシア極北アルハンゲリスク(Arkhangelsk)州で先週発生したミサイル実験場での爆発事故をめぐり、国営の原子力企業ロスアトム(Rosatom)のアレクセイ・リハチョフ(Alexei Likhachev)社長は12日、死亡した研究員5人は「新兵器」の開発を進めていたことを認め、爆発事故後も実験を継続すると明言した。

 事故は8日、白海(White Sea)沿岸の北極圏にある軍事施設で起きたが、当局が原子力関連の事故であることを認めたのは10日になってからだった。爆発により放射線レベルの急激な上昇がみられた。

 ロシアの複数の通信社によると、死亡した研究員らの追悼式が行われた12日、ロスアトムのリハチョフ氏は「われわれが新兵器の研究を進めることが最も好ましい追悼となる」と語った。

 ロスアトムは先週末、職員らはミサイルの「放射性同位体供給源」に関する工学および技術サポートを行っていたと説明。爆発は海上の施設でミサイル実験を行っていた際に燃料に引火して発生し、爆風で複数の職員が海に吹き飛ばされたとしている。(c)AFP/Maxime POPOV