【8月14日 Xinhua News】国内外の専門家や学者数十人が7~10日の4日間、中国四川省(Sichuan)カンゼ・チベット族自治州セルシュ(石渠)県に集まり、青海チベット高原の古代岩面画と石刻芸術の発見と研究、保護と利用に関する学術討論を行った。期間中には専門家グループによる県内雅礱江流域で近年発見された数カ所の岩面画遺跡に対する現地調査も実施された。

 今回開かれた「青海チベット高原岩面画石渠フォーラム」には、中国人民大学や四川大学、陝西省(Shaanxi)考古研究院などの国内の大学・研究機関の専門家や学者数十人のほか、国際岩面画組織連盟(IFRAO)のロベルト・ベドナリック議長ら海外の専門家が参加した。

 専門家チームはセルシュ県に到着すると、ワシュ(瓦須)郷ハダ(哈達)村の扎日姆溝と阿日扎郷にある2カ所の岩面画群遺跡で現地調査を実施。阿日扎郷では古岩面画遺跡と思われる場所を新たに発見した。

 岩面画は画像化や記号化、図形化された情報を今に伝える動くことのない歴史とされる。青海チベット高原の岩面画には初期のチベット民族の生産生活や文化的発展を現代人が理解するための情報が含まれており、チベット民族の伝統芸術がどのように伝承されたのかを知る手掛かりとなる。(c)Xinhua News/AFPBB News