【8月12日 AFP】インド南西部では、雨期(モンスーン)に伴う洪水が各地で発生しており、少なくとも144人の死者が出ている。被災地では洪水により道路が分断されており、当局は11日、大規模な救助支援活動を開始した。

 被害が大きかったのは、南部ケララ(Kerala)州。同州は手付かずの自然が残るビーチと水郷地帯、丘陵地帯のリゾートで知られ、観光客に人気がある。

 同州の警察幹部はAFPの取材に対し、州内14県に設置された避難キャンプに少なくとも16万5000人が移動したと話した。また、悪天候とインフラが被害を受けたことで、救助支援活動に影響が出ていると述べた。

 ケララ州に隣接するカルナタカ(Karnataka)州でも死者数が増加している。

 カルナタカ州政府職員によると、30万人以上が避難キャンプに身を寄せているという。

 映像は、カルナタカ州とケララ州で行われた救助活動。インドの空軍、沿岸警備隊、インド国家災害対応部隊(India's National Disaster Response Force)、インド国防省が10日に撮影、提供。(c)AFP