【8月12日 AFP】19-20フランス・リーグ1は11日、開幕戦が行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はニーム・オリンピック(Nimes Olympique)に3-0で快勝し、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の移籍騒動の影響を感じさせなかった。

 前日にPSGのレオナルド(Leonardo Nascimento de Araujo)スポーティング・ディレクター(SD)は、ネイマールの移籍をめぐる話し合いは「以前よりも進展した」と明かしており、同選手はこの日の開幕戦でベンチ入りしなかった。

 トーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督は仏テレビ局カナル・プリュス(Canal+)に対し、ネイマールの去就に関し「ニュースはない」とし、27歳のブラジル代表「抜きの解決策」を見つけなければならないと話した。

 本拠地パルク・デ・プランス(Parc des Princes)でサポーターがネイマールへのネガティブな感情を示す中、PSGは24分にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定で得たPKをエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)が決めて先制した。

 後半はキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が躍動。1得点に加えてアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)のゴールをアシストして、近づきつつあるネイマール退団への解決策をトゥヘル監督に提示し、PSGはリーグ3連覇に向けて完璧なスタートを切った。

 試合後にエムバペは、「うそをつくつもりはない。ネイマールに何が起こるか見守っているが、彼がいないと僕らは違うチームなんだ」とコメントした。

 9日にASモナコ(AS Monaco)に同じく3-0で勝利したオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)と並び首位に立つPSGは、残りのシーズンでこのポジションを独占したいと考えている。

 世界最高額でPSGに加入してからの2年間、ネイマールはけがやピッチ外での騒動に悩まされ続けた。

 ホームのファンはこの日、試合前に「ネイマール、出て行け」と書かれた横断幕を掲げた。また、サッカー人生で最も印象的な出来事は、当時所属していたFCバルセロナ(FC Barcelona)がPSGに逆転勝ちした2017年の試合だとしたコメントを非難する横断幕も見られ、「薄情者」とののしるファンの姿もあった。

 ネイマールはバルセロナへの復帰や、その宿命のライバルであるレアル・マドリード(Real Madrid)への移籍がうわさされている。(c)AFP/Jed Court