少女性的搾取で起訴のエプスタイン被告が死亡、勾留施設で自殺か
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【8月11日 AFP】(更新)多数の未成年の少女を性的目的で人身取引したとして起訴された米富豪のジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)被告(66)が10日午前6時30分(日本時間同日午後7時30分)ごろ、ニューヨークのメトロポリタン矯正センター(MCC)で意識のない状態で見つかり、搬送先の病院で死亡が確認された。自殺とみられている。司法省が明らかにした。
多数の政治家やセレブと親交があり、注目を集めていたエプスタイン被告が勾留施設で死亡するという事態に、激しい批判の声が上がっている。米政府と連邦捜査局(FBI)は、直ちに調査に乗り出した。
ニューヨーク検視局は、エプスタイン被告が死亡したと発表したが、死因は明らかにしなかった。しかし米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)などのメディアは、エプスタイン被告が首つり自殺をしたと報じている。
エプスタイン被告は先月にも、独房内で首つり自殺を図ったとみられ、意識のない状態で見つかっていた。この時は未遂に終わったが、政治家や法執行当局、被害者とされる人々は厳重な管理下にあるはずの勾留施設内での自殺未遂にショックをあらわにしていた。
ニューヨークの裁判所は9日、性的搾取を目的としたエプスタイン被告による未成年者の人身取引に対する検察側の主張を裏付ける新たな証拠となる、封印されていた法的文書の一部を公開していた。
エプスタイン被告が最後に出廷したのは7月31日。この時、来年6月までは裁判は始まらないと言い渡された。
ヘッジファンド経営者として財を成した富豪のエプスタイン被告は、性的搾取を目的とする未成年者の人身取引の罪と、同様の犯行を共謀した罪で起訴されており、有罪となった場合、最高45年の禁錮刑が科される可能性があった。エプスタイン被告は、起訴内容を否定していた。