【8月10日 AFP】ノルウェーの首都オスロ市当局が、二酸化炭素(CO2)の排出量を2030年までに95%削減するとの目標を掲げた。同市のレイモン・ヨハンセン(Raymond Johansen)市長が9日、発表した。

 大胆なCO2削減プランは自治体選挙を1か月後に控える中で発表されたものだが、市議会の与党連合はコストの概算については明らかにしていない。

 95%削減という目標は、同市のCO2排出量に関するノルウェー環境庁(Norwegian Environment Agency)のデータベースで最大限さかのぼることが可能な2009年の排出量と比較したもの。

 今年の「欧州グリーン首都(European Green Capital)」に選ばれているオスロ市は目標達成のため、市内全ての自動車をゼロエミッション車とすることを目指す他、自転車・歩行者用のレーンの設置および公共交通機関に力を入れ、自動車の交通量を2015年比で3分の1減少させたいとしている。

 また、このプロジェクトの成功は、オスロのクレムストルード(Klemetsrud)ごみ焼却施設で導入が予定されている二酸化炭素の回収・貯留システムに依存する部分もあるという。

 西欧最大の産油国であるノルウェーは、すでに1人当たりの電気自動車台数が世界トップクラスとなっている。さらに同国では、2025年以降に販売される新車全てが、ゼロエミッション車とすべきする国家目標も掲げられている。(c)AFP