【8月10日 AFP】オランダ統計局は9日、今年7月に欧州を襲った記録的な熱波による死者数は、夏季の平均的な週より400人近く多かったと明らかにした。

 同国では7月25日に気温40.4度を観測。1944年に観測が開始されて以来初の40度を超え、最高気温を更新した。

 オランダ統計局によると、7月22日から27日の週の死者数は計2964人で、夏季の平均的な週より400人近く多かった。増えた死者のほとんどは高齢者で、熱波に見舞われた週は、80歳以上の死者数が1687人に達し、例年より300人ほど多かった。オランダ東部以外は比較的涼しかったが、最も気温が高かった東部では死亡率も高かった。

 先月の熱波は短かったものの猛烈で、英国やベルギー、ドイツ、フランスの首都をはじめ、欧州各地で最高気温が更新された。(c)AFP