【8月10日 Xinhua News】中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)の人工知能(AI)イノベーションセンターが8日、江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)の蘇州工業パークで発足した。同センターはファーウェイが蘇州市を拠点とし、長江デルタに向けたAIイノベーションサービスの中核となる。

 同センターは、蘇州市および長江デルタ地域に向けたファーウェイの技術研究開発、サプライチェーンと産業チェーン統合、生態系構築を提供するプラットフォームとなる。「スマート+都市」と「スマート+産業」の2大分野に焦点を当て、両分野でAI応用イノベーション試験、新型スマートシティーなどの探求を展開するとともに、ハイエンド人材、優勢技術、協力パートナーを引き込み、最終的に蘇州工業パークを中国の有名なAI応用モデル区と産業集積地とする考えだ。

 また、ファーウェイ蘇州研究所は2019年に蘇州工業パークに入る予定で、最終的に研究開発者数は1万人を超える見込み。

 ファーウェイは1987年創業、世界をリードするICTインフラとスマート端末のサプライヤーだ。2012年、同社は蘇州工業パークにファーウェイ企業業務本部として華為デジタル技術(蘇州)有限公司を設立し、海思(ファーウェイのハイシリコン部門)チップ、無線LAN、クラウドエンジンなどの事業を手掛け、チップ・端末・クラウドを結びつけた事業構成となっている。

 蘇州市は長江デルタ都市群の重要中心都市の一つであり、国道60号(G60)沿いに建設中の「G60科学技術イノベーション回廊」の中心都市でもある。2018年、同市は中国都市イノベーション競争力ランキングの6位に入り、中国都市科学技術イノベーション発展指数では7位となり、スマートシティー建設、産業スマート化・高度化などの面でいずれも全国の最前列に立っている。(c)Xinhua News/AFPBB News